API schema
スキーマ駆動について
概要
スキーマ駆動開発は、「契約に基づく設計(Contract-based Design)」という、より抽象的な開発手法の一種です。これは、ソフトウェアのコンポーネント間で交換されるデータのフォーマットやインターフェース(契約)をあらかじめ定義し、その契約にしたがって実装を進めるアプローチを指します。
契約に基づく設計の主なポイントは以下のとおりです。
- 契約の定義: APIやサービス間のインターフェースは、あらかじめ契約(スキーマや仕様)として明確に定義されます。
- ドキュメントの優先: 開発の初期段階でAPIドキュメントを作成し、それを開発のガイドラインとします。
- インターフェースの一貫性: インターフェースの仕様が 変わらない限り、バックエンドとフロントエンドはそれぞれ独立して開発を進めることができます。
- 自動テスト: 定義された契約に基づいて自動テストを生成し、実装が契約を満たしていることを保証します。
スキーマ駆動開発は、特にマイクロサービスアーキテクチャやAPI中心のアプリケーション開発で推奨されるアプローチで、チーム間のコミュニケーションを改善し、開発プロセスの透明性を高め、インターフェースの変更に伴うリスクを軽減できます。
この手法は「APIファースト(API-first)」や「デザインファースト(Design-first)」とも呼ばれることがあり、実装に先駆けてAPIの設計を重視することを意味します。これは、コードファースト(Code-first)アプローチと対比されることがあります。コードファーストでは、実装を先に進めてからAPIの仕様を派生させることが多いです。