Payment
Overview
課金システムの考え方やガイドラインをまとめるためのセクション。
単語
課金システムで抑えておくべき単語をまとめる。
充当
払戻し額をご利用代金の一部にあて、一部お支払い済みとしてご請求額から差し引きをすること。
相殺
払戻し額を元のご利用代金の相当分差し引いて、ご請求額を消滅させること。
与信(Credit Authorization)
主に金融や取引の場面で使用される用語。
取引相手に信用を与えること、またはその信用度合いを評価するプロセスを指す。
簡単に言うと、与信は「この人にお金を貸しても大丈夫か?」「この人は商品やサービスを後払いで利用しても支払えるか?」を判断するための仕組み。
与信の目的
- 取引リスクの管理 与信を通じて、取引先が支払い能力を持っているか、取引リスクが高すぎないかを確認する。
- 未払いリスクの軽減 支払い能力の低い相手との取引を防ぐことで、売掛金の未払いリスクを低減する。
- 信用力に基づいた取引条件の設定 信用度に応じて取引限度額や支払い条件を設定する。
システムでの与信フロー
クレジットカードで支払いを受け付ける時、システムはまず顧客の契約しているクレジットカード会社に対して、「このカードには、この金額の決済を受け付ける残高が残っているか?」や「このカードに対する紛失や盗難等の届出が出ていないか」といった確認を行います。このステップのことを一般的に「オーソリ」や「仮売上」「与信確保」などと呼びます。
履行されない
その支払いが実行(履行)されないこと。
履行:(約束などを)実際に行うこと。
ACH(Automated Clearing House(ACH))
ACH支払いとは、**Automated Clearing House(ACH)**という電子決済ネットワークを通じて行われる銀行間の資金移動方式のことを指す。
主にアメリカで利用されており、銀行口座間で電子的に送金をする際に安全で効率的な手段。
主な特徴
- 電子決済方式 現金や小切手を使わず、銀行口座間での資金移動が行われる。
- 費用対効果が高い ACH支払いは、クレジットカード決済や紙の小切手よりも手数料が安い場合可能性。
- 用途が多様 ACHは給与振込・請求書の支払い・サブスクリプション料金の支払い・税金の払い戻しなど多くの場面で利用される。
- 種類
ACHクレジット: 資金を送り手が送金先の口座に入金する場合(例:給与振込)
ACHデビット: 資金を受け取り手が送り手の口座から引き落とす場合(例:公共料金の自動引き落とし) - 処理時間 通常、1~2営業日で処理されますが、最近は**同日ACH(Same Day ACH)**という即時決済オプションも利用可能になっています。
日本の仕組みとの違い
日本では「銀行振込」や「自動引き落とし」が似たような役割を果たすが、ACHはこれらを包括した電子決済ネットワークでありより大規模かつ効率的に処理が行われる。
ACH支払いのメリット
- 手動の手続きが不要で、自動化が可能。
- 安全性が高く、電子的な追跡が可能。
- 紙の小切手や手動処理よりもコストが低い。
プリペイドカード
プリペイドカードは、事前にチャージ(入金)した金額の範囲内で支払いができるカード。
クレジットカードやデビットカードと似た仕組みだが以下の点が異なる。
- 事前にチャージが必要 使える金額はチャージ残高に限定される。
- 与信枠がない クレジットカードのように借入はできない。
- 利用例 ギフトカードやオンラインサービス(ゲーム、サブスクリプション)の支払い。 クレジットカードを持てない人が使う代替手段。
プリペイドカードでの即時決済の可否
プリペイドカードで即時決済ができるかどうかは、カードの種類や利用先の決済システムによる。
- オンラインでの即時決済 多くのプリペイドカード(Visaプリペイド、Mastercardプリペイドなど)は、クレジットカードと同じネットワークで動作する。そのため、 支払いはほぼリアルタイムで処理される。 オンラインショッピングやサブスクリプションサービス。
- オフライン決済(物理店舗) 物理店舗での決済も、通常はカードをスキャンした瞬間に処理が行われ、即時でチャージ残高から差し引かれます。
- 決済処理時間の例外 一部の加盟店では、即時で決済が確定せず、「仮置き(オーソリ)」状態となることがあります。例えば、ホテルの予約やガソリンスタンドでの利用。 この場合、実際に引き落としが確定するまでに数日かかることがあります。
- 対応するカードブランドとシステム VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランドが付帯しているプリペイドカードは、即時決済可能な場合がほとんど。 一方で、特定の企業や店舗専用のプリペイドカード(例:交通系ICカードやギフトカード)は、利用範囲が限定され、即時決済できないケースがある。
プリペイドカードの即時性のメリット
- 予算管理が簡単:事前にチャージするため、使いすぎの心配がない。
- クレジット審査不要:未成年やクレジットカードを持てない人でも利用可能。
- ほぼリアルタイムの支払い:即時性が高い。
プリペイドカードを使った即時決済の注意点
- チャージ残高が不足していると支払いができない。
- 一部の店舗やサービスでは利用できない場合がある。
- 高額な支払いが必要な場合、複数回のチャージや別の決済手段が必要になることも。
プリペイドカードとデビットカードの違い
- プリペイドカード
- ユーザーが事前にチャージした金額の範囲内で利用できるカード。
- チャージ方法:銀行振込、コンビニ入金、クレジットカードからのチャージなど
- デビットカード
- 銀行口座にリンクしているため、チャージの手間がない。
- クレジットカードのように支払いを後回しにしないため、使いすぎを防ぎやすい。
オーソリ(仮置き)
仮置き(オーソリ) Stripe:カードのオーソリとは? 仕組みと企業が知っておくべき基礎知識
proration credit(日割りクレジット)
Proration of accounts → たとえば家賃1ヶ月10万円アパートに10日間だけ住んだとします。単純にその場合の払う額は日割り月額家賃の3分の1となります。これが proration of account です。